
マイホームを建てる場合は建つまでにかかる費用を知っておくことが大切です。建築の費用は土地がある場合と土地を所有していない場合では異なります。土地を所有していない場合は、取得のために不動産業者や司法書士に支払う費用が発生します。司法書士には手続きの代金と土地の登録免許税が必要で、不動産業者には仲介手数料の支払いが生じてきます。登記の手続きと登録免許税は住宅にも発生し、今後必要となるものです。
マイホームはこだわりがあるほど高額になる傾向があります。仕上げはピンからキリまであり、こだわると単価が上昇していきます。面積も価格を上昇させる要因で、設計段階で欲しい部屋を増やしすぎると、計画よりも高額になってしまいます。注文住宅では価格に影響する要因をピックアップし、予算以上に膨らませない配慮が必要です。一戸建ては面積が大きくなりがちで、建築の工事は面積に比例して高額になります。
注文住宅では工事前の見積もりにより費用が算出され、予定していた予算と比較検討がなされます。一戸建ての見積もりで予算がオーバーしていた場合は、仕様の変更で予算を調整するのが一般的ですが、それでも足りない場合は設計からやり直しになり、時間がかかります。ハウスメーカーや工務店では仕様と単価を提示し、顧客が見当を付けやすい配慮をしているので、その中で要望することで、予算内に抑えることが可能となります。
マイホームでは建物本体以外にも様々な費用が発生するので、建物本体に全額を使うのは危険です。各種の税金や手続きは建築後に必要となるものも多く、慎重な検討が必要となります。消費税は土地にはかからないものの、建物では必要となるので、注意が必要です。照明やカーテンなどは、工事内でするかどうかをはっきりさせ、準備することが大切となります。物置や植栽などの外構も別途工事となる場合は把握が必要です。
ハウスメーカーや工務店と打ち合わせする場合は事前に用意できる資金を提示し、その中で計画してもらうことが大切です。その場合は工事に含むものと含まないものを分け、把握しておくことが必要で、漏れやだぶりのないようにする必要があります。ローコスト住宅の場合は多くの工事が別途となっていることがあり、後に工事費が追加されることもあります。注文住宅では万が一に備えて一定の金額を予備として確保することも必要です。近隣への挨拶など、住居後に必要となる費用も把握することが大切となります。